藤井啓逆転の象徴
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去年の春ごろだっただろうか?
この奇妙な靴下を使った腕帯を見たのは・・・

靴下を改造した、ホントに奇妙な腕帯である。一見何の目的の装備なのか?ヨーヨーに必要なの?
とも思えるこの腕帯が、彼の奇跡のレベルアップを生むとは初めてプレーを見るまで誰も想像できなかったでしょう。

そう、これは2000年12月UTYJ Vol.03東京リジョナルではAA部門9位に甘んじていた藤井啓の逆転の象徴だろう。

始めてあったころの啓君は、フランス帰り、THPフランスの称号と共に日本に帰ってきた(?)帰国子弟だった。
技数はそんなに新しくなかったけど、技はそのころからとてもきれいでした。

ちょっと脱線
この前ちょっとブラックと話した、東京タワー性格診断
ちょっと東京タワーをやって見ましょう。あなたの東京タワーは人前に出して遜色ない東京タワーですか?
それとも人が見たらちょっと不恰好な東京タワーですか?

ちょっと不恰好な東京タワーだったという人
とりあえず技のルーティンができることに満足してそれ以上練習をつまないタイプ。
かっこいい東京タワーだった人
技のできる数を増やす前により、美しくできるということを追及する人。(例外:練習する気がないけど惰性で何万回も東京タワーを作った結果きれいにできるようになった人。)

まあ、センスとか若干の個人差はあるけど、大体この2通りに分かれます。
で、大会で勝って来る人といえばやはり後者(の前半)の人が来ます。最近ではUTYJ Vol.04東京で審査員特別賞をとった徳永くんもその一人、技は若干古いものばかりだったけど、ともかくきれい、古くても美しい技は、難易度の高いトリックを無様に決めるより見る人にとって価値がある。ことを体現してくれました。



で、本筋に戻ります。
啓君はもともと技がきれいなほうでした、ということは、新しい技を習得するための努力と同じかそれ以上に、きれいに見せるための努力に時間を費やしてます。(と思います)
で、当時センセーショナル?だったウーキーミルク(これは一般名称で正式名称は?)の習得のために、この腕帯を準備したそうです。普通長袖にそのまま巻いてもいいじゃんとか素手でいいじゃんと思うところをこの技のコンディションの統一のためだけに、これを用意しまさに使ってのけました。(シングルハンドのグローブは普通だけど、ダブルのためにツールを用意してくる人なんかめったに見ません)

年が明けて2001年2月頃のささや大会でこの威力をいかんなく発揮!それまで、新技は少なかった啓君はウーキーミルク、掛け系の鬼となりました。

2001年夏ごろには当時難関だったウーキーミルク系、掛け系の大技を次々とこなす腕前になっていました!このころの彼のレベルアップには舌を巻きました。

もうウーキーミルクも完璧なんだから、これ(腕帯)も必要ないのでは?と思えるのに、更に完成度を上げるため(?)使ってくる姿勢は穏やかな彼の顔からは想像もできない執念のようなものを感じます。

  
使用ヨーヨー、FB限定バージョンにナイスペ(2001UTYJ Vol.04東京大会において)


ベアリングはジッポで洗浄しオイル数滴の標準的ナイスペメンテ。オイルは市販のミシンオイルのような
ソフトなもの。



そして・・・
2001年11月強豪ひしめくJYYA!第2位
2001年12月UTYJ 東京第2位

どちらも美しく非常に高い完成度のフリーを見せてくれました。JYYA見たときはマジで感動しました!掛け系中心のオリトリ、長いスリープから繰り出される絶妙の掛け技流れるようなストリングの動き!あの時点でのヨーヨーテクニックの極みだと思いました。

UTYJ Vol.04名古屋の中でもかけ技、ダブルスとリング系の技は(関東より圧倒的に)多かったけど、そこで流れが止まる事がダブルハンドのプレーの波にあわないとイタイ部分のほうが目立つ場合が多かった。
JYYAの啓君のスタイルがぎりぎりストリングプレイと、ループのバランスを維持し見ていてカタルシスの感じられる限界だったと思います。

あとはゆっきーのような表現力を身につければ鬼に金棒!世界優勝もぜんぜん射程圏だと思います。表現力は一朝一夕で身につくものじゃないけど、ちょっと笑顔を意識してプレーするだけでもかなり印象は変わってくると思います。

で、啓君のお話を通していいたかったことは、新しい技を身につけるためには新しい道具が必要!ではなく・・・

美しい技を実践するための彼なりの創意工夫の表れがあの腕帯だったけど、それ以上に技を美しく見せるための、努力こそが今の彼を成しているものだと思います。

技数にこだわる前に、きれいな技、人に見せて納得されるまで技を磨いてみるのもいいのでは?

ということを啓君を例に書いて見ました。